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前視野緑内障とは

[2019.03.30]

[最終更新2021.01.20]

著者

上江田信彦

医学博士

日本眼科学会認定 眼科専門医

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眼底に緑内障と考えられる異常があっても、通常の視野検査では視野に異常が検出されない状態のことを前視野緑内障と呼んでいます。

一般に緑内障は、目から脳へものを見たことを伝える神経である視神経がいたんできます(緑内障性視神経障害)。視神経がいたむと、視神経が眼球からでるところである視神経乳頭がへこんできたり、(視神経乳頭陥凹)、眼底の神経が薄くなってきたり(網膜神経線維層欠損)します。さらに進行すると視野の異常が起こると考えられています。

最近ではOCTなどの眼底検査機器の進歩により、眼底の異常が検出されやすくなってきています。このため前視野緑内障と診断される方も増えています。

通常は治療をせずにOCTや精密な視野検査などで慎重に経過観察します。しかし精密な視野検査で異常が認められる方、または眼圧が高い方や,強い近視がある方,親族に緑内障患者がいらっしゃる方など緑内障が進行する可能性が高い方には治療を始める場合があります。

 

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