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はやり目の後遺症について

[2019.08.28]

[最終更新日:2021.03.24]

 

著者

上江田信彦

医学博士

日本眼科学会認定 眼科専門医

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はやり目が治った後もぼやけて見えたり、まぶしさが残ったりすることがあります。このような症状にはステロイド剤の目薬などの治療を数ヶ月以上続ける必要があります。

はやり目の後遺症とは?

はやり目の充血や目やにがとれて学校や職場に出来るようになったあとも、物がぼやけて見える、明るいものがまぶしく見える、目がなんとなくコロコロするなどの症状が残ることがあります。
これは、はやり目の病原体であるアデノウイルスに対して、異常な炎症が黒目の表面で起こっているためにおこります。この炎症は治るのに数ヶ月以上かかり、再発も少なくありません。

どうすればよいのか

ステロイド剤の目薬を使います。治療には数ヶ月、場合によっては1年以上かかります。

炎症の強さによって薬の強さを変えたり、薬の副作用をチェックしたりする必要がありますので、定期的に眼科に通院する必要があります。

してはいけないこと

治療中はコンタクトレンズを休む方がいいでしょう。
コンタクトレンズを使いながらステロイド薬の点眼を使うと細菌性角膜炎などの重い副作用が起こることがあるからです。

最後に

はやり目の症状が落ち着いても目に異常が残ると、がっかりすることも多いかと思います。また、適切な治療を受けてもなかなか治らないのも悩みのタネです。しかし治療を中断すると再発することが多いので、根気よく治療を続けてゆくことが大切です。

 

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参考資料

一般の方向け

流行性角結膜炎
https://www.gankaikai.or.jp/health/27/05.html

医療従事者向け

流行性角結膜炎とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/528-ekc.html

ウイルス性結膜炎ガイドライン
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/conjunctivitis.jsp

 

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