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飛蚊症(ひぶんしょう)について

[2019.03.20]

[最終更新日:2019.03.20]

著者

上江田信彦

医学博士

日本眼科学会認定 眼科専門医

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飛蚊症とは

視界に半透明~黒いものが漂って見えることを眼科では飛蚊症と呼んでいます。

漂って見えるものの形はひも状、輪状などさまざまですが、蚊が飛んで見えることが多いため飛蚊症と呼ばれています。

飛蚊症の原因

飛蚊症は眼球の内側にできたにごりが見えることによっておこります。眼球の内側ににごりが出来る原因の多くは年齢的な変化、眼底出血、炎症、網膜裂孔です。

飛蚊症の治療

年齢的な変化によるもの

数ヶ月で自然に治るので治療は不要です。網膜裂孔などが発生しないかしばらく様子を見ます。視界に漂っているものが急に増えたり色が濃くなった場合、視界に光が走る場合、見えづらいところがあらわれた場合などは網膜剝離が起こっている可能性があるのですぐに眼底検査を受ける必要があります。

網膜裂孔

網膜裂孔による飛蚊症には有効な治療法はありません。しかし網膜裂孔は網膜剝離に進行し手術が必要になる可能性があります。網膜剝離への進行を予防するためにはできるだけ早く網膜光凝固術をする必要があります。

眼底出血

糖尿病網膜症 網膜静脈閉塞症 加齢黄斑変性 網膜細動脈瘤などが原因です。これらの病気に対して治療を行います。

炎症

眼の中の炎症はサルコイドーシス、ヘルペス性ぶどう膜炎をはじめとして様々な病気が考えられます。全身的な病気が関係していることも少なくありませんので、設備の整った病院への紹介が必要になる場合があります。

 

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