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子供さんのはやり目について

[2019.08.03]

[最終更新日:2020.10.20]

著者

上江田信彦

医学博士

日本眼科学会認定 眼科専門医

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梅雨が明けてずいぶんと暑くなってきました。私は子供のころ、学校で水泳の授業を受けるのが大好きでした。今でも夏になると水泳の授業を楽しみにしている子供さんによく出会います。

子供さんの目が赤くなるとプールに入れないのではないか、と心配する保護者の方が大勢いらっしゃいます。目が赤くなる病気のひとつにはやり目(流行性角結膜炎)があるからです。

はやり目は夏に多い病気です。はやり目は感染力が強いので学校保健法では第3種学校伝染病に指定されています。医師により伝染の恐れがないと医師が認めるまで出席停止しなければなりません。もちろんプールに入ることもできません。お友達にうつしてしまってはいけないからです。学校や保育園にいくためには、眼科でめやにや充血がなくなっていることを確認する必要があります。具体的にはめやにや目の充血がなくなるのに7〜10日かかります。

はやり目の検査

はやり目の原因はアデノウイルスです。はやり目の診断のためには、まぶたの裏を綿棒でこすり、綿棒にアデノウイルスがついてきてないかどうかを検査キットを使って調べます。ただ検査キットはアデノウイルスを検出する力がやや低いので、検査結果が陰性でも炎症が強ければはやり目の可能性を考えなければいけません。

はやり目の治療

アデノウイルスに効く薬はありません。
細菌による混合感染を予防するために抗生物質の点眼を、異常な免疫反応(角膜浸潤)を予防するためにステロイド剤の点眼を使います。

 

関連記事

ウイルス性結膜炎について

はやり目の後遺症について

 

参考資料

一般の方向け

流行性角結膜炎
https://www.gankaikai.or.jp/health/27/05.html

医療従事者向け

流行性角結膜炎とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/528-ekc.html

ウイルス性結膜炎ガイドライン
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/conjunctivitis.jsp

 

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