散瞳剤の思い出
[2019.03.20]
[最終更新日:2021.06.17]
著者
上江田信彦
医学博士
日本眼科学会認定 眼科専門医
新人の頃、他大学に出向している先輩のもとで研修を受けていた時のことです。その大学では先端的な眼底検査機器を開発し、試作機で患者さんの検査をしていました。ある日の事、一人の患者さんからキャンセルの連絡がありました。検査の後、散瞳剤が効いたまま自動車の運転をしたところ、交通事故に遭い大けがを負ったとのことでした。
そのような経験がありますので、私は散瞳剤を使用した方には薬が効いている間は自動車やバイクの運転を控えるようお願いしております。皆様のご理解をいただければ幸いです。