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白目がべったり赤くなったら:球結膜下出血について

[2021.02.01]

[最終更新日:2021.06.02]

著者

上江田信彦

医学博士・眼科専門医

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出血により白目がべったりと赤くなることを球結膜下出血といいます。この病気は白目の表面にある血管から出血したためにおこります。40代以降の方に多く、高齢になるほど多くなります。ほとんどの場合、治療しなくても1~2週間で治ります。


原因


原因ははっきりしないことがほとんどです。いきんだり、強いせきやくしゃみをしたりするとおこりやすいと考えられています。


目の病気:

結膜弛緩症、外傷、急性出血性結膜炎

全身の病気:

高血圧や糖尿病など血管が弱くなる病気
抗凝固薬、抗血小板薬などの副作用

紫斑病や白血病、肝硬変など出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりする病気


症状


突然片目が赤くなります。病気がおこるときにチクッとした痛みを感じる場合があります。

目が赤くなる以外の症状がないことがほとんどです。このため「鏡を見て気づいた」、「周囲の人に目が赤いといわれた」とおっしゃる患者さんが多いです。

たまに目がコロコロすることがあります。まれに目が痛くなることがあります。これは出血が非常に多い場合には出血した部分やその周囲があれるためです。

出血が目の内側に入ることはまずありません。視力が落ちることもありません。


検査


はやり目の一種である急性出血性角結膜炎や外傷がないかを調べます。痛みがある場合は痛みの原因も調べます。

眼底検査で眼底出血がないかを調べます。眼底出血がある場合には、出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりする病気が全身にないかを内科で検査していただきます。

全身に異常がない場合には1~2週間で治ります。一度出血を起こした血管は再出血しやすくなることがあります。このため同じ場所にたびたび出血が起こることがあります。


治療

ふつうは治療しません。目や全身に出血の原因がある場合には、その原因の治療をします。

目がコロコロする、目が痛むなどの不快感が強い場合には、人工涙液やドライアイ治療薬などの目薬を使います。出血が多い場合には血管強化剤の飲み薬などを使うことがあります。

普段から使っている目薬は続けていただいても問題ありません。出血量が多い場合には目薬が普段よりしみることがあります。このような場合は目薬を続けて良いのか眼科主治医に相談なさるのがいいでしょう。

抗凝固薬、抗血小板薬などを使用している場合には治るのに時間がかかります。しかしほとんどの場合、薬を中止する必要はありません。

長期間治らない場合や頻繁に再発する場合には、出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりする病気が全身にないかを内科で検査をします。


生活上の注意点

特にありません。目が赤いのが気になる方は眼帯やメガネなどを使うといいでしょう。
コンタクトレンズは使用可能ですが、不快感が強い場合には無理に使用しないのが無難です。

急性出血性角結膜炎の場合は涙や目ヤニで接触感染を起こしやすいので注意が必要です。

 

まとめ

球結膜下出血は白目がべったりと赤くなるため大変目立ちますのでご本人も周囲の方も大変心配なさいます。ほとんどの場合は治療は不要です。長引くような場合は全身の病気を検査する必要があります。

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