白目がべったり赤くなったら:球結膜下出血について
[最終更新日:2025.12.15]
著者
理事長 上江田信彦
医学博士 日本眼科学会認定 眼科専門医
ある日突然、白目が真っ赤になった場合「結膜下出血」の可能性があります。ほとんどの場合は自然に治りますが、まれに注意が必要な場合もあります。
結膜下出血の原因
はっきりした原因がわからないことが多いですが、
- 重いものを持ったときに力んだ
- 強くせき込んだり、くしゃみをしたとき
などがきっかけになることがあります。
以下のような目や全身の病気があると結膜下出血になりやすくなる場合があります。
目の病気と結膜下出血の関係
- 加齢で結膜(白目の膜)がたるむ「結膜弛緩症」
- 目のケガ
- 感染力の強い結膜炎(はやり目)
全身の病気と結膜下出血の関係
- 高血圧、動脈硬化、糖尿病など血管が弱くなる病気
- 血をサラサラにするお薬を使っている(抗凝固薬・抗血小板薬)
- 紫斑病、白血病、肝臓の病気など出血しやすくなる病気
結膜下出血の症状
- 突然、片方の白目が真っ赤になる
- 痛みはほとんどなく、チクッとする程度の違和感だけ
- 見え方(視力)には影響しない
- 自分では気づかず、周りに言われて初めて気づく人も多いです
たまに、ゴロゴロしたり、目が痛くなることもあります。出血が多いとそうした不快感が出ることがあります。
出血が目の内側に入ることはまずありません。視力が落ちることもありません。
結膜下出血、こんな場合は注意!
- 目やにや涙がたくさん出る場合
- 強いゴロゴロ感がある場合
感染性の強い結膜炎の可能性があります。早めに眼科を受診しましょう。
結膜下出血の検査
眼科では、次のようなことを調べます。
- はやり目やケガがないか
- 痛みがある場合、その原因
- 目の奥(眼底)に出血がないか
もし眼底に出血が見つかれば、全身の病気(血が止まりにくくなる病気など)を調べるため、内科での検査が必要になることもあります。
結膜下出血の治療
ほとんどの場合、特別な治療は不要です。
- 不快感がある場合は、人工涙液などの目薬を使うことがあります
- 出血が多い場合は、血管を強くする飲み薬を使うこともあります
- いつも使っている目薬は、基本的にそのまま続けてかまいませんが、しみるようなら眼科にご相談ください
- 血をサラサラにする薬を使っている方は、治るのに少し時間がかかることもありますが、薬をやめる必要はあまりありません
結膜下出血、生活上の注意点
- 基本的には特別な注意は必要ありません
- 赤みが気になるときは、メガネや眼帯を使うと気が楽になります
- コンタクトレンズは、違和感があるときは無理せずお休みしましょう
- はやり目の場合は人にうつることがあるので、タオルの共用を避けるなど注意が必要です
まとめ
「結膜下出血」は見た目のインパクトが強く、びっくりされる方が多いですが、ほとんどの場合は自然に治る心配の少ないものです。
ただし、赤みが長引いたり、何度も繰り返すときは、全身の病気が隠れていることもありますので、眼科や内科で相談してみてください。
※当院は大阪府八尾市にある眼科クリニックです。遠隔地にお住まいの方はまずお近くの医療機関にご相談ください。
