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新型コロナウイルス感染症のワクチンと眼の病気

[2021.05.25]

[最終更新日:2021.09.10]

著者

上江田信彦

医学博士

日本眼科学会認定 眼科専門医

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新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種が始まりました。そのためでしょうか、患者様から「眼の病気があるのですけれども、新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種して大丈夫でしょうか?」とのお問い合わせをいただくようになりました。そこで現在国内で認可されているワクチンの添付文書(取扱説明書)を参考に、新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種する時に注意が必要な眼の病気についてまとめました。


結論:今のところ新型コロナウイルス感染症のワクチンを使用できない眼の病気はありません。ただし接種後、見え方に異常がおこったら病院を受診しましょう。

現在、国内で認可されている新型コロナウイルス感染症のワクチンはファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社の製品です。

3社ともワクチンを使用するときに注意するべき眼の病気については書かれていませんでした。

 

アストラゼネカ社のワクチンを接種したあと4~28日の間に眼のかすみが強い場合や長時間続く場合には、直ちに医療機関を受診する必要があります。これは脱髄という神経の異常や、血栓症がおこることが報告されているからです。

また、因果関係は不明ですが、ファイザー社のワクチンを接種した翌日に複視(ものが二重に見えること)がおこったとの報告があります。(2021/09/03追記)

新型コロナウイルス感染症のワクチンによって眼におこる副反応の多くはアナフィラキシーによるものとおもわれます。視神経炎や外眼筋麻痺のように重症なものは非常に少ないと考えられています。(2021/06/22追記)


参考資料

コミナティ筋注(ファイザー社)2021年9月改訂(第6版)


バキスゼブリア筋注(アストラゼネカ社)2021年7月作成(第3版)


COVID-19ワクチンモデルナ筋注(モデルナ社)2021年7月作成(第4版)

新型コロナワクチンの眼科的副反応について
毛塚剛司
日本の眼科 92:643-644, 2021

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン接種の翌日に眼球運動障害を生じた2症例

鈴木映美 住吉孝吉 雑賀司珠也

眼科 63:789-793, 2021

 

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